グローバルエリートの秘密は「美意識」にあり!『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』

こんにちは。今回は、山口周の著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を紹介します

この本は、経営における「アート」と「サイエンス」の関係を考察した一冊で、グローバルなビジネスシーンで活躍する人たちがなぜ「美意識」を重視するのか、その理由と効果を示しています。

この本を読むと、自分の仕事やキャリアにも新たな視点が生まれるかもしれません。

興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

書籍紹介

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』は、2017年に光文社から出版された山口周の著書です。

組織開発・人材育成の専門家として、グローバル企業の経営者やリーダーたちがどのように「美意識」を身につけているかを紹介する一冊です。

本書は、ビジネス書大賞2018準大賞やHRアワード2018最優秀賞などを受賞したベストセラーで、マンガや図解版も出版されています。

あらすじ

本書は、以下のような章立てになっています。

忙しい読者のために

本書における「経営の美意識」の適用範囲

  1. 論理的・理性的な情報処理スキルの限界
  2. 巨大な「自己実現欲求の市場」の登場
  3. システムの変化が早すぎる世界
  4. 脳科学と美意識
  5. 受験エリートと美意響
  6. 美のモノサシ
  7. どう「美意識」を鍛えるか?

著者は、「美意識」こそが、現代のビジネス社会において必要不可欠なスキルであると主張しています。

なぜなら、今日の世界はVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)という言葉で表されるように、変化が激しく、不確実で、複雑で、曖昧な状況に満ちており、「分析」「論理」「理性」による「サイエンス重視の意思決定」では対応できないからです。

著者は、このような環境に適応するために、「美意識」を鍛える方法や事例を紹介しています。

たとえば、

  • グローバル企業が世界的に有名なアートスクールに幹部候補を送り込む理由
  • ニューヨークやロンドンの知的専門職が早朝のギャラリートークに参加する理由

などです。

テーマとメッセージ

この本のテーマは、複雑化・不安定化したビジネス社会に必要な「美意識」についてです。

世界のエリートがなぜアートや哲学に関心を持ち、美意識を鍛えているのかを分析し、その理由と方法を示しています。

著者は、「美意識」とは「主観的な内部のモノサシ」であり、「直感」と「感性」に基づいて判断や行動をする能力であると定義しています。

そして、この「美意識」こそが現代のビジネス社会において必要不可欠なスキルであると主張しています。

この本を読むことで、読者は「美意識」を鍛える方法や事例を学ぶだけでなく、自分自身の「美意識」に気づき、それを発揮する機会を増やすことができるようになるのではないでしょうか。

また、「美意識」を持つ人たちの考え方や行動に共感したり、参考にしたりすることができるようになると思います。

「美意識」を通じて、自分や他者、社会との関わり方を見直すきっかけを提供してくれる一冊です

著者について

山口周さんは、慶應義塾大学文学部哲学科卒業後、電通やボストン・コンサルティング・グループなどを経て、現在は組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループのシニア・クライアント・パートナーとして活動しています。

専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成です。

読んでみた感想

私は、なんとなくのイメージで「美意識」がビジネスに関係するものだとは思っていませんでしたが、本書を読んでみて、日常で目にしたり実際に選ぶ商品に企業の「美意識」があることに気づきました。

「美意識」がどれだけ重要なスキルであるか、そしてどれだけ身近なものであるかがわかります。

著者が紹介する事例は多岐にわたり、芸術から科学まで様々な分野の人物や組織が登場します。

それらの事例から、「美意識」が持つ力や効果を具体的に理解することができます。また、著者の文章はとても読みやすく、説得力があります。

著者は「美意識」を定義したり、分析したりするだけでなく、本書の冒頭に出てくるように絵画をみることなど、「美意識」を鍛える方法を紹介してくれています。

また、私はこの本を読んで、自分の「美意識」についても考えるようになりました。

それは、どんなものに対して「美しい」と感じるのか、どんなものに対して「美しくない」と感じるのか、どんな基準で判断しているのか、というものです。

そして、自分の「美意識」をもっと磨くために、どんなことができるのか、どんなことに挑戦してみたいのか、などを考えるきっかけになりました。

おすすめの読者層

この本は、以下のような読者層におすすめです。

  • ビジネスや経営に関心がある人
  • 芸術や文化に関心がある人
  • 新しい価値や可能性を見出したい人
  • 自分の思考や感性を磨きたい人

この本は、ビジネス書としてだけでなく、教養書としても読める内容になっています

そのため、ビジネスや経営に関心がある人はもちろん、芸術や文化に関心がある人も楽しめると思います。

「美意識」を持つことがどれだけ素晴らしいことかを教えてくれる一冊です。

まとめ

今回は、山口周の著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を紹介しました。

この本は、「美意識」という言葉が持つ意味と価値を考察した一冊で、グローバルなビジネスシーンで活躍する人たちがなぜ「美意識」を重視するのか、その理由と効果を示しています

この本を読むと、自分の仕事やキャリアにも新たな視点が生まれるかもしれません。

興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。

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